Well-beingについて改めて考える

Well-beingってなに?

これも考えていきたいと思います。
私は自分の事業の事業名を

Well-being base

としました。

私がこの事業名に込めた想いはこちらの記事“Well-being baseに込めた想い”で詳しくまとめていますので、お時間があればぜひご覧ください。

先日、とある機会をいただき、Well-being baseについて説明をしたのですが、
そのときに自分の中で

あれ?Well-beingってなんだった?

と思うことがあり、今回、しっかりと整理してみることにしました。
そこで今回の記事ではWell-beingについて
しっかりと整理してまとめていきたいと思います。

Well-beingの定義

まず、英和辞典で調べてみました。

well-being
幸福(な状態); 健康(な状態)

https://ejje.weblio.jp/content/well-being

これだけだと
happy

healthy
と同じじゃない?
と思いますよね。

一方、われらがwikipediaではこのように説明されています。

誰かにとって本質的に価値のある状態、つまり、ある人にとってのウェルビーイングとは、その人にとって究極的に善い状態、その人の自己利益にかなうものを実現した状態である

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%93%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0

その人の状態を客観的にではなく、主観的にとらえるものとして定義されています。

この定義に当てはめて考えると、well-beingというのは同じ状況であってもその人それぞれの立場や捉え方によって変化していくように考えられますね。

well-beingを使った言葉の中に主観的ウェルビーングという言葉があり、下のように定義されています。

人間が本来持つ優れた機能の一つであり,個人生活に対する自分自身による評価である(Diener,Suh,Lucas,&Smith,1999)。
「全体的な生活満足感」「特定の重要な領域における満足感」という認知的側面と,「快感情(ポジティブな感情経験が多いこと)」「不快感情(ネガティブな感情経験が少ないこと)」という感情的側面から構成されている。

田中 他,健康や長寿に及ぼす主観的ウェルビーイングの役割

主観的ウェルビーングとは、自分自身が今、どのように評価するか、どの程度の満足感を感じ、自分自身に対してどのような感情を抱いているかでウェルビーングな状態といえるかどうかが左右されるということになります。

Bitly

Well-beingと健康

googleで「well-being」と検索すると、ビジネス系のサイトが多くヒットします。
well-beingはビジネスの世界では企業イメージの向上、従業員の定着率の向上などの効果が期待されており、多くの企業が力を入れているようです。

Bitly

well-beingが使われている文書

しかし、well-beingはもともとは社会福祉の分野で用いられてきた用語であり、健康に関しては、WHOの健康の定義で以下のように用いられています。

健康とは
WHO憲章より引用

また、最近話題のSDGsの中でもSDG3「すべての人に健康と福祉を(GOOD HEALTH AND WELL BEING)」という項目で使われています。

これらのことから、well-beingと健康は強い関連があることがわかります。

しかし、well-beingには健康以外にも重要な要素があり、それは次に紹介するPERMA理論というものが提唱されています。

PERMA理論

ウェルビーングを構成する要素はいくつかあり、ペンシルベニア大学のマーティン・セリグマンは、ウェルビーングについて「PERMA」という5つの構成要素を唱えています。

PERMAとは

  • P=Pleasant Emotions (心地良い感情)
  • E= Engagement(エンゲージメント)
  • R= Relationships(人間関係)
  • M= Meaning& Purpose(人生の意味・意義と目的)
  • A=Accomplishment(達成感)

の5つの要素から構成され、これらがウェルビーングな状態であるかどうかに影響を与える、という理論です。

つまりこれらの要素が満たされていればウェルビーングな状態だということができます。

5つの要素をみていると、ウェルビーングとは健康状態だけではなく、人間関係や人生の意味、意義と目的などの健康以外の要素も大きく関わっていることがわかります。

Bitly

私の中でのWell-being

さて、ここまで様々な文献などをたどってwell-beingについて整理してきました。

ここからは私の中でのwell beingを考えていきたいと思います。

私は以前書いた記事でも述べているように、私が目指す世界観は

高齢者も若者も子どももみんな同じように笑顔で交流している風景が見たい

です。

先ほどご紹介したPERMA理論に当てはめて考えてみると

P=Pleasant Emotions (心地良い感情)…心地良い感情を抱き、笑顔になる
E= Engagement(エンゲージメント)…交流し、愛着心を抱く
R= Relationships(人間関係)…老若男女問わず交流を深め地域での人間関係を構築する
M= Meaning& Purpose(人生の意味・意義と目的)…助け合い、役割を持ち、自己効力感を得る
A=Accomplishment(達成感) …自己効力感を得ることで達成感を味わう

というように当てはめることができます。
つまり私が目指すものはまさに地域全体がwell-beingな状態になること、とも言えます。

なかなか大きな野望ですね…笑

でも、そんな地域で生活できたら幸せじゃないですか?

私はそんな光景を見て、雰囲気を感じて幸福を感じると思います。
私のwell-beingな状態とはそんな状態なのかもしれません。

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