モチベーションを保つには?

モチベーションアップ!

モチベーションが上がらない…

なんて口にされたことはありませんか?

ところで、モチベーションっていったい何でしょう?
モチベーションはどうやったら上げたり下げたり、維持できるのでしょうか?

今回はモチベーションについて解説し、モチベーションを保つコツをお伝えします!

Bitly

そもそもモチベーションとは?

まずは用語の整理から
モチベーションってよく使いますが、どんな意味なんでしょうか?

辞書で調べてみました!

モチベーション,動機づけ

モチベーションとは単にやる気、とかテンション!という意味だけではなく、動機づけという意味があります。

この動機づけこそが大事なところで、なにかに取り組むとき、人は動機がないと行動を起こしません。
つまり人になにかをしてほしいとき、例えばクライアントに自主トレに取り組んでもらいたいとき、後輩に勉強することを促したいとき、はたまた自分になにか課題を課したいときなどにはこの動機づけをどのように行うかが重要となります!

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モチベーションを保つには

さて、モチベーションの意味について調べました。

モチベーション=動機づけ

という意味があることがわかりましたが、動機づけとは何でしょうか?
この項では動機づけについて解説していきたいと思います。

まず、動機づけには内発的動機づけと外発的動機づけの2種類があるとされています。

外発的動機づけ

外発的動機づけ
松元健二,やる気と脳―価値と動機づけの脳機能イメージング,高次脳機能研究34(2),165-174,2014を参考に作成

外発的動機づけとはある行動に対する対価を目的として起きる動機づけです。

例えば「お金を稼ぐために働く」とか「誰かに褒めてもらうために頑張る」などが外発的動機づけにあたります。

内発的動機づけ

内発的動機づけ
松元健二,やる気と脳―価値と動機づけの脳機能イメージング,高次脳機能研究34(2),165-174,2014を参考に作成

一方、内発的動機づけとは賞罰などの外部からの要因に依存しない動機づけです。
自らの内面から発生する動機づけなので、「内発的動機づけ」と呼ばれています。

例えば「楽しいから料理をする」や「色んなことを知りたいから勉強する」などが内発的動機づけにあたります。

アンダーマイニング効果

アンダーマイニング効果

アンダーマイニング効果とは、なにか内発的動機づけによって行っていた行為に対して外発的動機づけを与えると、内発的動機づけが低減してしまうという効果です。

例えば、こんなケースです。

あなたは家の周りをキレイにしたくて定期的に草むしりをしていたとします。
そのうちだんだんと範囲が広がり、公園の草むしりも行うようになりました。

これは自らが「キレイにしたい」という内発的動機づけによって行われている行為です

しかしある日を境に近所のおじさんが草むしりが終わるころにビールを持ってきてくれるようになりました。
草むしりが終わると毎回ビールを持ってきてくれるので、あなたはいつの間にか草むしりの後のビールが楽しみになっていました。

この時点で「ビールがもらえる」という外発的動機づけが働いているのがわかります。

ところがある日を境におじさんがビールを持ってこなくなりました。
するとあなたは、草むしりの後に楽しみにしていたビールがもらえなくなったので、段々と草むしりをするのが面倒になり、ついには草むしりをしなくなってしまいました。

なんとなくわかる気がしませんか?
本来であれば内発的動機づけによって起こしていた行為がビールという外発的動機づけに左右されるはずはないのですが、ある日から外発的動機づけを与えられたことによって内発的動機づけが低減してしまったのです。

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モチベーションは上げるもの?

では、よく「モチベーションを上げる」とか、「モチベーションをアップさせる」って使っているところを耳にしますが、そもそもモチベーションは「上げる」ものなんでしょうか?

先述の意味に照らし合わせると

モチベーションは上げるものではない

ということがわかりますね。

モチベーション=動機づけですから、動機づけはあるかないかで上げることはできませんよね…

ただ、動機づけをいかに維持するか=保つかということはとても重要なことだといえます!

そのために先述したような内発的動機付けや外発的動機付け、アンダーマイニング効果などを正しく理解し、動機づけをしっかり保つことを意識していきたいですね!

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