病院で働くか?介護保険施設で働くか?働き方の違い、メリット・デメリットについて考える

みなさんこんにちは!
理学療法士のあきです。
私はこれまで総合病院、介護老人保健施設、訪問看護ステーションで理学療法士として働いてきました。

このブログではリハビリテーションのこと、制度のことを中心に発信しています。
リハビリテーションを行う上で、制度やリハビリテーションの大きな流れについて理解しておくことは重要です。

それぞれの記事は3~5分程度で読めるボリュームとなっていますので、ぜひいくつかの記事を読んで制度やリハビリテーションの流れに触れてください!

さて、リハビリテーション専門職として働くとなったときに、働く場所は様々ありますが、大きく2か所に分かれるんじゃないかと思います。

病院で働くか?
介護施設で働くか?

です。
新卒での就職は病院が多いかもしれませんが、最近では介護施設に入職することもありますし、転職となれば検討する機会も多いと思います。

今回の記事では病院と介護保険施設での働き方や仕事の内容について比べていきます!

病院と介護保険施設での対象者の違い

まず、病院と介護保険施設では対象者が異なります。
ここでは病院、介護保険施設で関わる対象者の違いを解説していきます!

病院での対象者

病院で関わる対象者はかなり幅広い患者層の支援に当たることになります。
もちろん病院によって特色があって、例えばスポーツ整形が有名な病院であれば中高生や若いスポーツマンが多い、小児科が有名であれば小児が多い、などはあります。

いずれにしても介護保険施設と比べると様々な患者層の支援に関わる可能性があります。
そのため、幅広い知識をつけておかないといけない一方、様々な経験ができる場所でもあります。

介護保険施設での対象者

一方、介護保険施設では対象者は全員、介護保険を利用しています。
介護保険を利用するためには以下の条件に当てはまらないと利用できませんので、対象者の層は限られてきます。

1号被保険者…65歳以上で要介護(要支援)状態の方
2号被保険者…40~64歳で要介護(要支援)状態が、老化に起因する疾病(特定疾病※)による場合

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/2gou_leaflet.pdf

つまり、主に高齢者、加齢に伴う疾病を対象としてリハビリテーションを実施します。
対象者が限られるので病院と比べると必要な知識が少ないのかな?と思いきや…

高齢者の特徴として、様々な疾患が併発している、疾患の特徴的な症状が出にくいなどの特徴があり、様々な知識が必要となります!

病院と介護保険施設勤務体制の違い

病院と介護保険施設では対象者の違いの他にも勤務体制にも大きな違いがあります。
ここでは病院と介護保険施設での働き方の違いを解説していきます!

病院での勤務体制

病院といっても急性期、回復期などによって勤務体制の違いはありますが、特に回復期病棟では365日体制を敷いていることが多いです。

365日ということは土日祝にも出勤があるということです。

独身のうちはそれでも良いのですが、家庭を持ち、子どもができたりすると日曜日出勤はなかなか厳しいところがありますよね…

あと、病院の特徴として、院内での勉強会や症例検討会など時間外に自己研鑽の時間があるということです。
これは人によってメリットにもデメリットにも捉えることができる部分ですね。

介護保険施設での勤務体制

一方、介護保険施設はまだまだ土日祝は休みのところが多いかと思います。
私が働いていた施設では土曜日、祝日の勤務はありましたが、日曜日は定休日となっていました。
このような勤務体制は特に家庭をお持ちの方にはありがたい勤務体制だと思います。

また、病院と違って比較的小さな組織になることが多く、時間外に残って勉強会をしたり、症例報告をしたりする機会はぐっと減ります。

介護保険施設での勤務体制は総じてプライベートを重視したい方、家庭をお持ちで時間をしっかり確保したい方に向いている勤務体制だといえます。

病院や介護保険施設で働くメリット・デメリット

ここでは病院、介護保険施設で働くメリット・デメリットをまとめていきます。
ここで挙げる項目をご自身が職場に求める条件と照らし合わせていくと、病院で働くほうが良いのか、介護保険施設で働くほうが良いのか見えてくると思います!

病院で働くメリット・デメリット

まず、病院で働くメリットは
様々な対象者への支援を通して幅広い知識を身につけられる
ということです。

先ほど解説したように、病院には様々な疾患、年齢層の患者さんが来られ、リハビリテーションの対象となります。
聞いたことがないような疾患の患者さんや同じ疾患でも特徴的な患者さんを担当していくことによって自身の経験や知識を深めていけるというメリットがあります。
また、そのような特徴があるために向上心が強い同僚や先輩に囲まれて働けるので、学術活動や研修会への参加など自己研鑽するにはうってつけの場所だといえます。

一方でデメリットとしては、自己研鑽に励む人が多く、勤務時間外にも仕事のことに時間をとられるということがあります。
また、病院という特性上、高リスクの患者さんを担当したり、担当している患者さんが急変することに出くわす可能性が高いことなど、精神面への負担が大きいことも特徴だといえます。
急性期には早期離床のために介助量の多い患者さんの離床をはかったり、身体的にも負担が大きく体力仕事の一面もあります。

介護保険施設で働くメリット・デメリット

介護保険施設では先ほど解説したように、休日をしっかり確保できることが多く、ワークライフバランスを取ることができる環境だといえます。
また、自己研鑽したい場合にも研修会が開かれることが多い日曜日は休みとなっている施設が多く、研修会への参加もしやすい環境だといえます。
また、病院と違う点として絶対的な入所期限や利用期限がないため、一人の利用者さんと長く関わることができる点もメリットのひとつだといえます。

一方でデメリットとしては、やる気に満ち溢れている場合、少しまわりと温度差を感じることがあるかもしれません。
介護保険施設ではプライベートの時間が確保しやすいために、プライベートを重視したい人が集まることが多く、時間外の自己研鑽や勉強会などはあまり取り組まれないことが多い印象があります。
ただし、そんな場所だからこそ、しっかりと取り組むことで輝ける場所だともいえます!

病院や介護保険施設に働く場所を変えようと思ったら!どうやって転職先をみつけるか

よし!
働く場所を変えよう!

と思ったとき、どのように求人情報を探すと効率よく、良い求人に出会えるでしょうか。
ここでは自分で求人を探す方法、転職サイトを使って求人を探す方法についてご紹介していきます!

自分で探す

まずは自分で探す方法です。
多くの方はインターネットを使用して転職先を探されると思います。

探し方としては

  • 地域名+職種でキーワード検索する
  • 知っている病院や施設のホームページに訪問して求人情報を確認する
  • 知り合いの紹介で転職する

といった方法があると思います。

自分で探すことの最大のメリットに、
公にされていない求人情報が手に入る場合がある
ということがあります。
特に知人の紹介という方法であれば、どこにも出ていない求人情報を手に入れることができ、紹介であるために採用に至りやすいという特徴もあります。
ただし、知人の紹介のために後々やめるときにやめにくいなどのデメリットはあるので慎重に検討しないといけません。

転職サイトを利用する

次に転職サイトを利用する方法です。
転職サイトでは担当のエージェントがつき、自分が希望する条件を伝えるとその条件に近い求人情報を紹介してくれたり、見学や面接の段取りをすべて行ってもらえます。
また、条件面の交渉も行ってもらえるため、希望する条件での転職が叶いやすくなります。

転職サイトは業者によって取り扱っている求人情報が異なります。
登録、利用ともにお金はかからないので、いくつかの転職サイトに登録しておき、それぞれから情報をとって転職活動を行うことがより良い求人情報に出会うポイントです。

病院で働くか?介護保険施設で働くか?働き方の違い、メリット・デメリットについて考える

今回の記事では病院で働くか、介護保険施設で働くか、それぞれのメリットやデメリットについて解説してきました。
最近では病院や介護保険施設ではなく、一般企業で働いたり、他の分野で働いたり職域はどんどん広がっています。

しかし、依然として求人数が多いのはやはり病院や介護保険施設となっており、就職や転職を考えたときの候補として挙がってくることが多いかと思います。
この記事を参考にしてあなたに合った場所でより良い働き方を見つけて公私ともに充実した生活を送られることができると嬉しいです!


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