理学療法士がSDGsについて考える③~通所サービスをSDGsに当てはめて考える~

SDGsは今後、事業を展開していくうえで避けては通れない概念です。
それはたとえ介護保険サービスにおいても例外ではありません。
SDGsについて知り、事業計画に反映させることは今後の事業発展を左右するといっても過言ではありません。

そもそもSDGsって何?という方!
SDGsの基本的なところについてはこちらの記事で書いているのでご覧ください。

今回は通所サービスに焦点をあてて、SDGsとのかかわりについて考えていきたいと思います!

通所サービスとSDGsの関係

ではまず、通所サービスとSDGsにどんな関係があるのか?を考えていきましょう。

介護保険とSDGsとの関係についてはこちらの記事でまとめていますのでご覧ください。

たとえ介護保険事業であっても、事業であることは変わりなく、その事業を継続していくことが必要です。
事業が継続できないと利用されている利用者の生活を守ることはできません。

介護事業 倒産件数
https://www.koureisha-jutaku.com/newspaper/synthesis/20200722_04_1-2/

上記の表にある通り、介護事業の倒産件数は年々増加しており、通所サービスも例外ではありません。

SDGsは持続可能な開発目標と訳されています。

通所サービスも例外ではなく、事業を継続していくためにSDGsに対して立場を示し、取り組んでいくことは必須といえます。

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通所サービスに関連するSDGsの目標

SDGsには17項目の目標が設定されています。

SDGs 目標

介護保険サービスが直接関わる項目としては
SDG3の「保健」になるかと思います。
介護保険事業を展開していく中で、利用者の健康を支えていくことが事業の主軸となっていると思うので、事業を通して福祉サービスを提供することで保険の持続可能性を支えていくことが重要な役割だといえます。

また、通所サービスから就労に繋がるケースがあることを考えると
SDG8の「成長・雇用」にも関わっていきますね。

他にも周辺業務に関わる部分も考えると
SDG7の「エネルギー」、SDG12の「生産・消費」、SDG15の「陸上資源」にも関わると考えられます。
事業を展開していく中で、どうしても電気などのエネルギーは使用しますし、まだまだペーパーベースの部分も多く、資源の活用についても考えていく必要があります。

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通所サービスにおけるSDGsの活動

それでは通所サービスにおいてSDGsに関わる活動としてどのような取り組みをしていけば良いか、私なりの考えをご紹介したいと思います。

SDG3(保健)に対する取り組み

保健に関しては事業の主軸となるところですね。
持続開発という観点から考えると
今後、介護保険をどう持続させていくか
ということが重要だと考えます。

介護保険の持続可能性についてはこちらの記事でまとめているのでご参照ください。

また、国も介護保険を持続していくため、様々な改定を重ねています。

これまでの介護保険の変遷についてはこちらでまとめていますので、ご覧ください。

取り組み内容としては

社会保障費を削減するために、
・利用者本人ができることを増やして利用するサービスを減らす
・惰性で利用しているサービスを減らすため、定期的にサービス内容を見直す
・通所サービスの利用目的を見直し、適切なサービス利用を促す
・保険外サービスに移行できないか考える

といった取り組みをしていくことが考えられます。

SDG8(成長・雇用)に対する取り組み

成長・雇用については、あまり機会がないかもしれませんが、全く関係ない項目ではありません。

少し前になりますが、一億総活躍プランというものが出されました。

過去の官邸ホームページ | 首相官邸ホームページ
首相官邸,政府,内閣,総理,過去の官邸ホームページ

この中で人生100年時代構想会議というものが開かれており、その中で高齢者雇用についても言及されています。

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/jinsei100nen/dai9/siryou1_bttn.pdfより引用
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/jinsei100nen/dai9/siryou1_bttn.pdf

通所サービスの利用者の中でも「まだまだ働けるなら働きたい」と思っている利用者がいても不思議ではありません。

このような方の就労支援を行い、雇用に繋げることがSDG8の取り組みのひとつになることが考えられます。

また、通所サービス事業所でスタッフとして雇用を創出することも重要な役割だといえます!

SDG7(エネルギー)、SDG12(生産・消費)、SDG15(陸上資源)に対する取り組み

こちらの項目は直接業務ではなく、間接業務で関わる項目です。

介護保険事業はまだまだ書類業務が多く、その多くは紙面での提出を求められます。
事業所内でも紙ベースで運用している業務もまだまだあるのではないでしょうか?

例えば私の事業所では、これまで回覧物を紙ベースで行っていましたが、最近になってLINEWORKS(https://line.worksmobile.com/jp/)を使用して回覧を開始し、紙の使用の削減を図っています。
他にもこれまで紙ベースで運用していた記録物などを電子化する取り組みをしており、資源の無駄遣いを削減するとともに業務の効率化も図れるので、とてもよい取り組みだと感じています!

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理学療法士がSDGsについて考える③~通所サービスをSDGsに当てはめて考える~まとめ

この記事では通所サービスにおいてSDGsについてどう考え、認識し、どのような取り組みができるのかをまとめました。

SDGsは世界的な活動であり、私たち介護保険事業も例外ではありません。
世間の流れにしっかりついていき、事業を継続していくことが重要だと考えます!

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