ICFをリハビリにどう生かすのか

ICFとは

ICFは国際生活機能分類と訳されています。
下の図は一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

ICFモデル

これはICFモデルといわれているもので、6つの項目が相互に作用し私たちの生活が形成されていることを意味しています。

養成校で勉強したり、卒後教育で触れられたことがある方が多いと思います。

もしICFについて復習したり改めて学習したい方にはこの本がおススメです。

日本のリハビリテーションの第一人者である上田敏先生の著書でICFについてわかりやすい文章で書かれています。
ページ数もそんなに多くなく、読み始めるには最適な書籍だと言えます。

ICFとリハビリテーションの関係

それではICFとリハビリテーションにはどんな関係があるのでしょうか。

ここでリハビリテーションの定義について振り返ってみます。

リハビリテーションとは
厚生労働省

上記の定義の通り、リハビリテーションは単なる機能回復訓練ではなく、日常生活の活動を高め、その自立を促すものであるとされています。

つまりリハビリテーションは生活全体をみる必要があり、ICFモデルを使ってクライエントの生活をみることはとても重要であるといえます。

ICFをリハビリテーションでどう活かすのか

リハビリテーションを進めていくうえで、問題点抽出、課題分析をすると思います。
そのときに活躍するのが、先ほど紹介したICFモデルです。

ICFモデルを使用し、目標に対してのクライエントの強み、弱みを整理していきます。
ここで大事なポイントは強みも整理するということです。

課題ばかりではなく、プラスの面もしっかり記入し、活かせるものを利用して目標を達成するための方法を考えていきます。

そうすることで、目標に対してより近道や効率の良い方法を検討することができます。

また、ICFモデルを使っていく中で、たくさん書き込める項目、なかなか埋まらない項目が出てくると思います。
そこが、あなたがクライエントから情報を収集できていない部分になります。
その部分はあなたの弱点だとも捉えることができ、その項目に関する情報収集をしっかり行うことでクライエントの目標達成に近づくことができる場合もあります。

まとめ

このように、クライエントの全体像を把握するためにICFモデルはとても有用なツールだと思います。
はじめはなかなか埋められず、時間がかかるかもしれません。
しかし、使っていくうちにスムーズに使用できるようになり、課題が明確になっていきます。

ぜひ、ICFモデルを有効に活用し、クライエントの目標達成の手助けをしていただければと思います!

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