メタバースと理学療法とリハビリテーションと

最近何かと話題になっているメタバース。

みなさんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

こちらの記事でもご紹介したように、ICTの技術はリハビリテーションの分野でも関係がないとはいえません。

今回はメタバースとリハビリテーションの関連について考えていきたいと思います。

メタバースとは?リハビリテーションとどんな関係がある?

メタバースとは、
コンピュータやコンピュータネットワークの中に構築された現実世界とは異なる3次元の仮想空間やそのサービス
のことを指す言葉です。

利用者はオンライン上に構築された仮想空間に世界中から思い思いのアバターと呼ばれる自分の分身で参加し、相互にコミュニケーションしながら買い物やサービス内での商品の制作・販売といった経済活動を行なったり、そこをもう一つの「現実」として新たな生活を送ったりすることが想定されています。

こんな説明を聞いてもいまいちピンとこないかもしれません。

みなさんはフォートナイトやマインクラフト、どうぶつの森といったゲームをされたことはありませんか?
これらのゲームの場面を思い浮かべていただくと想像しやすいかもしれません。

現実世界と別に存在する仮想空間のことをメタバースと呼びます。

最近ではメタバースの中でアーティストがライブをしていたり、メタバース内の土地の売買がされていることもあるようです。

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メタバースと関連技術

ここではメタバースに関わる様々な技術についていくつかご紹介したいと思います。

アバター

まず、アバターはなくてはならない存在です。

アバターは簡単に言えば、あなたの分身です。

自分で自分の分身であるアバターを作成し、そのアバターで仮想空間の中を行動します。

仮想空間の中ではアバター同士で会話したり、商品の売買をしたりします。

NFT

NFTは Non-Fungible Token(非代替性トークン)の略で、デジタルデータの唯一性を証明できる技術です。

これまで、デジタルデータは簡単に複製や改ざんができるため、様々な問題が起きていました。

NFTはブロックチェーンという技術を使い、取引履歴を全て記録することで複製や改ざんができないようにする技術です。

これによってデジタルアートがゴッホの絵画のように、世界にその一点しかないことを証明でき、価値をもたらすことができます。

この技術を使い、メタバースで限定商品を販売したり、一点物の作品を取引することができるようになります。

この技術がなければメタバース内での取引は生まれない、といっても過言ではない技術かもしれません。

仮想通貨

メタバースの世界に国境はありません。

国境がないということは、通貨も世界各国の別々の通貨ではなく、共通の通貨を使う必要が出てきます。

そこで仮想通貨での取引が想定されています。

仮想通貨はその取引履歴がすべて記録されます。

NFTの取引ではイーサリアムが用いられることが多くなっています。

なぜ一番有名なビットコインではなくイーサリアムを使うのかというと、

イーサリアムは通貨自体に取引の記録を行えるというビットコインにはない機能があります。

そのため、現在メタバースで取り扱われている取引のほとんんどがイーサリアムを使って取引されています。

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メタバースとリハビリテーションとの関連

ここまでメタバースについてごく簡単にふれてきました。

では、メタバースとリハビリテーションや私たちリハビリテーション専門職にはどのような関係があるのでしょうか?
メタバースの中では現実世界で歩けなくなった方も歩いて移動できるようになります。

アーティストのライブに行ったり、世界中を旅行したり思いのままに動くことができます。

これってリハビリテーションの活動・参加につながるのではないでしょうか?

人とのつながりは現実世界で対面での付き合いだけでなく、こういったブログを通じて知り合ったり、SNSで人とつながることもありますよね。

メタバースではそれらの繋がりがよりリアルに感じることができるのではないでしょうか?

特にVRやARでは専用ゴーグルをつけて目の前に仮想空間が広がります。

そうすると、例えば

  • パーキンソン病の方に対してARで跨ぐ棒を画面上に映すと足が振り出しやすくなる
  • 目標物を映し出すことによってリーチ動作を促すことができる
  • 風景を映し出し、エルゴメーターと連動させることで単調な運動を継続しやすくなる

など、リハビリテーションの場面に応用できることが考えられます。

実際にこちらの企業のようにこの分野に取り組んでおられる企業もあります。

VRでリハビリ治療、日本のmediVRが5億円調達
VRを活用したリハビリテーション用医療機器を販売する株式会社mediVRは、5億円の資金調達を実施しました。同社は調達資金で営業部門を強化するとともに、目標の達成に応じた分だけの費用をもらう「成果報酬型自費リハ施設」を2

これらをうまく生かすことができれば、現実世界でのリハビリテーションが進めやすくなるかもしれません。

メタバースと理学療法とリハビリテーションとまとめ

メタバースと呼ばれる仮想空間での取引や活動はまだまだ始まったばかりです。

今後、法整備がなされたり、乱立しているメタバースが淘汰されていき、多くの人が集まる空間ができあがると思われます。

私たちもその波に乗り遅れず、メタバースの世界の中でも活躍できると良いですね!

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