理学療法士は副業をするべきか

Twitterでよく話題に出てくる

理学療法士は副業をするべきか、しないべきか

問題。
様々な意見があり、色んなところで争い?が起きていますが、
私は

副業肯定派

です。
もちろん収入を増やすために副業をする方が多いと思いますし、それも重要だと思います。
しかし私は副業をすることで理学療法士としてもプラスになる要素があると思っています

この記事ではなぜ副業を肯定するのか、副業をすると何が起こるのか書いていきたいと思います。

副業をしないと理学療法士の収入はどれくらいなのか

まず、理学療法士単体の収入について考えていきたいと思います。
ここでは大学教授など特殊な場合を除き、一般的な病院、施設勤務の理学療法士を想定したいと思います。
地域によっても差があると思いますが、理学療法士の一般的な収入は

良くて400万円台

くらいではないでしょうか?
この数字にはある程度の根拠があります。
病院勤務について考えてみましょう。
理学療法士が病院の利益になる働き方といえば

診療報酬がとれる個別リハビリテーションを実施すること

があります。
個別リハビリテーションは疾患によって点数は異なりますが、一番高い脳血管リハビリテーション料Ⅰは245点です。

一日20単位、月20日出勤と仮定すると、理学療法士一人が働くことによって年間で1,176万円が病院の収入としてもたらされます。

他に初期加算や計画書などもあるので、ざっと1200万円の収入を得られることになると思います。

あまり根拠がない数字かもしれませんが、
自分の給料の3倍を組織に利益としてもたらさないといけない
とよく耳にするので、それを当てはめてみると

1200÷3=400

となり、ちょうど400万円が自分の給料になることがわかります。
こう考えると一般的な理学療法士の給料は決して安いわけではない給料だと考えられます。

副業をしないで理学療法士の給料は上がるのか

では理学療法士の給料は働いていると上がっていくのでしょうか?
私は

あんまり上がらない

と思っています。

まず、理学療法士としてリハビリテーション業務に従事している限り、前述した以上の収入を組織にもたらすことは難しいと思います。
なんせ点数は診療報酬で決められていますからね。
また、下のグラフに示すように理学療法士の数は爆発的に増えています。

日本理学療法士協会のデータを基に作成

職場には経験年数が近い理学療法士がたくさんいるところが多いと思います。
今後、管理職になるためには同期や先輩、後輩との競争に勝たなければなりません。

管理職は一部の職員しかなれないので、多くの理学療法士は

あんまり給料が上がらない

状態になることが考えられます。
公立病院やそれに準ずる規模の施設だと定期的な昇給はありますが、年間10万円も上がらないと思います。

そう考えると結婚、子どもの成長などライフスタイルが変化しお金が必要になる時期は必ずやってくるので、

副業をして収入を増やそう

と思うのは自然なことなのかなと思います。

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副業をすることは収入面以外に理学療法士にどんなメリットがあるのか

理学療法士は当然仕事として病院や施設に勤務し、働いていると思います。
つまり、お金(給料)を得るために理学療法士として働いていると言い換えることもできます

もちろん、お金だけが目的ではないことは大いにあると思いますが、それでも給料をもらうということはとても大きい部分を占めているのではないでしょうか?
好きで働いているけど、給料をもらえないと生きていけないし、家族を養っていけません。

ここで注目すべき心理学的な用語があります。
それは

アンダーマイニング効果

というものです。
アンダーマイニング効果とは

好奇心や喜びなど内発的動機付けを元に行なったことが、評価されて昇給したりご褒美をもらえたりするなど外発的動機付けされることで、いつの間にかやる気がなくなるなどの内発的な行動に対するモチベーションが下がってしまうこと

を指します。

アンダーマイニング効果については森岡周先生のこちらの本にも記載されているので参考にしてみてください。

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理学療法士の多くは理学療法が好きで働いている方が多いと思います。
しかし、理学療法士として働くことで給料をもらい、成果をあげれば昇給などの報酬が与えられると思います。
ではもし、この報酬がなくなったらどうなるでしょうか?
今まで頑張って成果を上げていたことなどが認められないとわかったらやる気を削がれるのではないでしょうか?
もともと興味があって好きでしていた勉強や休日を削って参加していた研修会に参加するモチベーションが下がってしまうことがあると思います。

これがアンダーマイニング効果です。

私は副業はこれを防ぐひとつの方法なのではないかと考えています。

副業で安定した収入を得ることで理学療法士として働くことの主目的が給料ではなくなるのです。

そうすると、もともとあった好奇心などの内発的動機付けをもとに行動することができ、理学療法士として成果をあげたり、熱心に勉強することができると思うのです。

まとめ

この記事では私の副業に対する考え方を書いてきました。

様々な意見があり、反対意見もあると思います。
結局は各々の状況や信条にそって行動することかなと思います。

病院によっては副業を禁止しているところや申請が必要なところがあると思いますので、そのルールはしっかり守らないといけません。

副業をするとどうしても本来休みだった時間を副業に費やす必要が出てくるので、無理のない範囲で行うことが大切だと思います。

体調を崩していてはなにもなりませんからね。

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