SDGsというワードをみなさんも聞いたり見たりしたことがあると思います。
では、その内容はどのくらい理解されているでしょうか?
自分たちには関係ないな、と思っておられる方はどれくらいおられるでしょうか?
この記事ではSDGsの概要について整理し、しばらく連載でその内容について、自分たちの仕事の中でどんな取り組みができるのか、考えていきたいと思います。
SDGsとは
まずは、SDGsとは一体何なのか見ていきましょう。
SDGsとはSustainable Development Goalsの頭文字を取った言葉で、日本語に訳すと
持続可能な開発目標
となります。
現代社会は、「地球規模で人やモノ、資本が移動するグローバル経済の下では、一国の経済危機が瞬時に他国に連鎖するのと同様、気候変動、自然災害、感染症といった地球規模の課題もグローバルに連鎖して発生し、経済成長や、貧困・格差・保健等の社会問題にも波及して深刻な影響を及ぼす時代になってきている」
とされています。
そのような状況の中で、後先を考えずに開発を進めていると…ある一国の問題が他国や他の様々な要素に波及して一挙に地球全体が危機に見舞われることが考えられます。
COVID19も現代社会だからこそこれだけ問題になった、とも考えられます。
人やモノの移動がなければここまで感染が世界中に広がることはなかったでしょうし、緊急事態宣言が発令されても、インターネットで営業しているお店を調べて遠方まで出かけることもなかったわけです。
このような社会情勢の中で、今後も地球全体が持続可能で、その中で発展し続けられるように定めた目標がSDGsと呼ばれているものになります。
SDGsは2015年9月25日の国連総会で、持続可能な開発のために必要不可欠な、向こう15年間の新たな行動計画として「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択され、この中で、持続可能な開発目標 (SDGs) として17の世界的目標と169の達成基準示されました。
SDGsには具体的にどんな目標があるのか
SDGsでは17 のゴール(目標)と 169 のターゲット、及び 232 の指標が定められています。
こんなイラストをご覧になったことはありませんか?
下の図の17項目がSDGsで定められた目標です。
それぞれの目標の詳細が説明されていますが、これらの目標に対して限られた国や地域だけでなく、地球全体で取り組み、達成していこうという動きがSDGsです。
環境問題や貧困問題、経済面の問題など様々な分野にまたがった目標が設定されています。
理学療法士にSDGsは関係ないのか?
一般企業ではSDGsに対する取り組みを盛んに行っておられます。
テレビを見ていても、企業のSDGsに対する取り組みの紹介や、先週はあるテレビ局でSDGs週間なるものをされていました。
では我々が勤務する病院や介護施設での取り組みはどうでしょう?
あまり聞いたことがありませんね。
では、我々には関係のない話題なんでしょうか?
決してそういうわけではありません。
地球に住む人類の一人として、SDGsをしっかりと理解し、取り組んでいくことは必要だと私は考えています。
目標3にはあらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
とあります。
この項目に関してはまさにドストライクで我々が関わる部分だと思います。
他の項目に関しても周辺業務や日々の業務の中で意識していかないといけない項目がたくさんあります。
先日、こんなツイートをしました。
議事録をLINEWORKSで回覧することで紙の使用を減らすことができます。
この取り組みは
目標12 持続可能な生産消費形態を確保する
目標15 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
あたりに繋がると考えられます。
このように、それぞれの取り組みはほんのわずかなことでも、世界中で同じ取り組みをすることで大きな力になります。
そのためには医療・福祉に関わる我々もSDGsをしっかりと理解し、取り組んでいかないといけません。
まとめ
- SDGsは持続可能な開発目標と訳され、今後も地球全体が持続可能で、その中で発展し続けられるように定めた目標である
- SDGsでは17 のゴール(目標)と 169 のターゲット、及び 232 の指標が定められている
- 医療・福祉に関わる我々もSDGsをしっかりと理解し、取り組んでいかないといけない
この話題に関してはシリーズ化してしっかり考えていこうと思っていますので、ぜひ次の記事もご覧ください!
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