通所介護~地域密着型と通常型の違い~

通所介護(デイサービス)には地域密着型通所介護と通所介護(ここでは通常型と呼びます)の2種類があります。
制度上はきっちり区別されている両者ですが、実際のところ自宅から送迎してもらってデイサービスを利用する、という点ではほとんど同じサービスのように見えます。

定員の違いなどぼんやりと違いをご存じの方もおられると思いますが、この記事では改めて地域密着型と通常型の違いについてみていきたいと思います。

通所介護の地域密着型と通常型の概要

まず通所介護の概要について確認していきましょう。
厚生労働省は通所介護を以下のように定義しています。

通所介護とは、利用者(要介護者)を老人デイサービスセンター等に通わせ、当該施設において、入浴・排せつ・食事等の介護、生活等に関する相談及び助言・健康状態の確認その他日常生活上の世話、機能訓練を行うものをいう。

社保審-介護給付費分科会第180回(R2.7.20)資料1より

この点に関しては地域密着型と通常型で違いはありません。
手続き上の違いとして、通常型は都道府県、地域密着型は市町村の指定を受けてサービスを提供します。

やはり見た目通り、大きな部分に違いはないようです。

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通所介護の地域密着型と通常型それぞれの特徴

では続いてそれぞれの特徴を確認していきましょう。では続いてそれぞれの特徴を確認していきましょう。

まず、地域密着型通所介護の主な特徴です。

地域密着型通所介護の特徴

続いて通常型通所介護の特徴です。

通所介護は通常型の他に小規模型、大規模型があり、一月当たりの延べ利用者数によって区別されています。

事業所数は通常型(小規模、大規模も含む)の通所介護は増加を続けていますが、地域密着型通所介護の事業所数は平成29年から減少が続いています。

通所介護の地域密着型と通常型の選び方

では、地域密着型と通常型の通所介護、どちらをどのように選べばよいのでしょうか。

利用者目線からみたときの違いとして、利用料金の違いがあります。
下の図をご覧ください。

デイサービスの基本報酬の違い

このように基本報酬の単位数が地域密着型の方が高く設定されており、利用料金は地域密着型の方が少し高額になるようになっています。

その分、地域密着型では定員が少なく、きめ細やかな支援を受けることが期待できます。

これは施設によりますが、通所介護の施設の面積は定員数によって決まっています。
したがって地域密着型通所介護よりも通常型通所介護の方が施設が広いことが多いです。
歩行練習や広い場所を必要とする活動をしたい場合、通常型を選ぶ方が利用目的に合っているかもしれません。

通所介護~地域密着型と通常型の違い~まとめ

今回は通所介護(デイサービス)の中で地域密着型と通常型の違いを簡単にまとめてみました。
大きな違いとしては定員数の違いがあり、それによって地域密着型ではよりきめ細やかなサービスを受けられ、通常型では地域密着型と比べて広々とした施設でサービスが受けられることが特徴だと思います。

しっかりとそれぞれの施設の特徴を把握し、利用者個々人の目的に合った施設を選ぶことがとても大切なことだと思います。

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